歴史をしろう

オートバイに跨がり一人旅を続けている厭世家の青年が森の中に佇む古民家にて謎の美女3人組の接待を受ける。

ヒッピー・ムーブメントの影響下で製作されたサイケデリック・ムービー。
端的に言うと虚実不明瞭な世界に迷い込んだ青年が幻覚かも知れない美女たちとの問答を通して人生観を刷新させていく物語。

遍的な自己実現のドラマに70年代のシラケをミックスしたような路線に走っている。
美女たちが居住している民家の室内装飾とフォークロアボヘミアン系のファッションに目が奪われっぱなし。

とりわけカーリーヘアの美女のスケスケ具合が見目麗しい。
中盤部に入ると食事と性交渉の反復行動に生きていることの実感を見いだすという典型パターンに突入。

フェリーニ作品などを元ネタにしたパッチワーク感が半端ないけれどもヒッピーのダメダメなところを揶揄しているような展開が痛快なため厭わしくない。